緊急ブログ! うっわ~~、勘弁して…どうなる光熱費?①

#げっ!嘘やろ

#ちゃんと伝えてよ!

#やはりお得なのは

 

 

皆さんこんにちは。

今回、本当は仕事の話ではなく、
私のプライベートな事についてブログを考えていましたが、
「1月の電気代」があまりにも衝撃的で、また、沢山のお客様から

「いや~~、何でこんなに高いの?」

「びっくりしたわ! この先、どうなんの?」

「ちょっと、教えてよ!」

など、多くの方の声をお聞きしましたので急遽、
内容を変更してのお届けです。

(かわら版2月号にも「短縮版」を掲載しています)

では、タイトル通り、
この先の光熱費がどうなるのか?の大筋に沿って

  • まずは知っておいていただきたいコト
  • 一部、メディアなどの切り取り報道的な誤解を生みやすい情報とは?
  • 各家庭で違う、対策について
  • 対策に伴う支援制度について


こんなことを日ごろ、電力やエネルギー事情を勉強している
でんき屋の目線で語ります。

全て書き出すとかなりの長文になるので、今回は①②までの解説をします。


その①

まずは皆さんに知っておいて欲しいコトがいくつかあります。
1月の電気代が高い理由の一つに
「検針期間が通常月より、5日ほど長い」事です。


(我が家の電気代です💦

今回、悲鳴に近い声を上げられた方の多くが、昔で言う「オール電化契約」の様に
時間帯によって電気料金単価が違う契約をされている方になります。

では、なぜ?となりますね。

その理由は簡単で「昨年7月から、深夜の電料金単価が大きく上がったから」ですね。

電気のお支払い明細を見れば分かりますが、時間帯別契約の方
ほとんどのご家庭で電気使用量は変わっていないのに
お支払いされる電気料金は上がっていると思われます。

是非、一度ご自分の目で確認してみて下さいね。

 

その②

電気代がとんでもなく高くなった事はメディアでも報道されていました。

ただ、皆さんにご注意頂きたいのは
「高くなったのは電気だけではないと言う事」です。

感覚的な話ではなく実際の裏付けデータもあります。

例えば、パナットナカマツがオール電化をご提案し始めた2003年の20年前

時間帯別電気料金の深夜の安い単価は➡7円」でした。
そして現在は15.2円」でさらに「再エネ促進賦課金+燃料調整費」が加算されます。
結果、電気料金単価は「約2.2倍」になっています。

では、灯油はどうなのでしょうか?

同じように20年前と今を比較してみました。

その結果、灯油1リッター単価は
20年前「約50円」

現在「110円」で
「2.2倍」になっていました。

同じようにLPガスも過去のデータから比較すると「1.5倍」になっていました。

これではっきりしたのが、高くなったのは電気だけではないと言うことが証明されましたね。

ただし、前出にも記したように、現在の電気料金は
「単価+再生エネルギー賦課金+燃料調整費」
となっていて、実際の単価はもっと高くなっています。

 

かわら版などで、かなり前から日本のエネルギー事情についてお話をさせて頂いていますが、
エネルギー資源の自給率が「たったの11.8%しかない日本」にとって頼りになるのは
「輸入」になり、石油、LNG(液化天然ガス)、その他資源を世界の国々から買っています。

昨今ではこのエネルギー資源の世界情勢を大きく変えることがありましたね。

ロシアとウクライナの戦争

ロシアへの制裁に対して、エネルギー資源保有国であるロシアは輸出停止、価格の値上げなどを始め、
大きな影響が出ています。

 

中国がLNG(液化天然ガス)を買い占め

それまでLNGをあまり使わなかった中国が、温暖化防止・Co2排出抑制の一環として
エネルギーのメインをLNGに急遽変え、「得意技でもある爆買い!」がここでもさく裂し、
LNG市場価格に大きな影響を与えています。

 

 

こういう背景の中、光熱費として「電気、ガス、灯油、石油」の一つだけが
極端に値上がりすることは考えにくいと私は思っています。

特に電気代に関してですが、一般の方々は電気代の総額に目が行きがちだとは思うのですが、
注意したいのは「燃料調整費」の動向になります。

と言うのも、ここ数年間で旧電力会社とも言える大手10社から、
国に対して燃料調整費の
上限撤廃だとか値上げの申請が何度となくされています。

そんな中、私たちにとってありがたい情報があります♪

国が決めた「電気・ガス価格激変緩和対策事業」から、
2月から~9月分の電気料金の中の燃料調整費に対して
「1kw当たり7円」を支援して貰えることが決まっています。

対象は電気料金と都市ガスで10月以降の事はまだ決まっていません。

ありがたい事ですね。

 

 

さて、少し小難しい話を致しましたが、簡単にポイントを押さえますね。

「これだけ電気代が高いとオール電化は損やね?」

このご質問も多くお聞きしましたが、結論から言えば「その答えは間違いです。」

先ほども数値で説明したように、上がっているのは電気だけでなくガスも灯油も上がっています。
一般家庭の光熱費の中でウエイトが高いのは「お湯を沸かすコト」
給湯器で説明すればエコキュートはガスボイラー、灯油ボイラーと比較してもかなり効率が良く、
お湯を沸かすコストを考えれば
やはりエコキュートが一番安いでしょうね。

電気の節約術に関しては次回で少し詳しく解説いたします。

それと、是非ともご理解頂きたいことがあります。

現在、「電気温水器」をお使いの方は、早急に「深夜の時間帯の電気料金」を調べてみて下さい。
電気温水器は「電気のヒーターでお湯を沸かす給湯器」です。
電気ヒーターで沸かすので電気代がかなり掛かります。

昨年7月の値上げ以降、とんでもないことになっていると思われます。

 

 

「電力会社、変えようかな?」

テレビのコマーシャルを見て、「えっ、こっちの方がお得やん!」と勘違いし、
後日、失敗に気付かれた方も少なくないと思います。

一般のご家庭が対象になる「電力小売り自由化」が本格的に始まったのが
「2016年4月から」になります。

それまで大手10電力会社から私たちは電気を買っていました。

自由化の後、全国で大小合わせて700数社も出来て、顧客争奪合戦が始まりました。
各社があの手、この手を使い顧客の獲得に励みました。

あれから数年経った今、果たしてどうなっているのでしょうか?
実はとんでもないようなことが全国では起きているようです。

こんなことがありました

いわゆる新電力会社と契約されている方はある日突然、連絡が来て

新電力会社「急で申し訳ないですが来月から電気を送れません。」

お客様「えっ、そんな無茶な!どうしたら良いのですか?」

新電力会社「誠にすみませんがご自分でお探しください。」

お客様………

これは作った話ではなく、れっきとした実話になります。

またこれ以外にも便乗値上げで急に高くなった話もよく聞いています。

自由化の時にお客様によく説明させて頂いたのですが、
結局、電柱や電線などのインフラを持っていない業者が出来ることには限度もあり、
昨今の燃料調整費の高騰には全く対応も出来なくなっているはずです。

今では700数社から生き残れず激減しています。

いずれにしろ変えたくなる気持ちも良く分かりますが、
そういう時はぜひ私にご相談ください。

ポイントは感覚ではなく「データベースを元にしてこの先の情勢を読む事」です。

この切り抜きをご覧ください。

関西電力は他電力と違い、ここに来て国が方針を変え、原発の再稼働があるので
電気代が抑えられる様です。

原発の安全性が確保できるのであれば大変嬉しい事ですね。

 

 

大変長々と失礼いたしました。
また最後までお読みいただきありがとうございました。

私としては光熱費だけでなくドンドンと上がる物価も含め、
私たちのくらしが少しでも快適に出来るお手伝いになればと思っています♪

 

 

次回、

●各ご家庭で出来る対策とは
●支援策はあるか?

ご期待ください!