えっ!このタイミングで… 恩師からの電話

 

 

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# 老々介護

# 人生とは

# いつまでも

 

 

こんにちは。パナットナカマツです。

 

皆さんもこれまでに何かにつけ

 

「えっ!このタイミングで

 

と感じたことが何度かあると思いますが、
今回のブログは私が最近、経験した「えっ!」と言うお話です。

 

 

9月20日、お店を開けた後、予定も段取り良く進み、好調な滑り出しと思われました。

 

しかし、午後になり、嫌な事があり、空気は一転し重くて沈むような気持に襲われていました。

 

長い人生の中では何度もあることなのですが、こんな時、
気持ちをリセットするのに
大変な労力を使う事もあります。

 

 

そう、この時の私も中々気持ちの整理がつかず午後の仕事をしていました。

 

夕方の4時過ぎだったでしょうか。
お店でパナソニックの社員さんと打ち合わせしている
最中に
1本の電話が入りました。 

 

お電話くださったのは私の恩師・鳥飼三也先生でした。

 

先生に打ち合わせ中なので、折り返し電話させてください、と
切らせて頂きました。

 

先生との関係は前のブログでも少し紹介しましたが
私がこの仕事に就く前に滋賀県にある、全寮制の「松下幸之助商学院」という
(当時は松下電器商学院と言う名前でした)
まちのでんき屋の後継者だけが入塾できる学校で一年間、
みっちりとしごかれました。

 

 

私が入塾した商学院は、まだ「スパルタ教育」という過去の教育方針が通っていて、

 

 

その中でも私のクラス(全10クラス)はいちばん厳しいクラス。

とても有名な「鬼教官」が鳥飼先生でした。

 

 

入塾当時、他のクラスの生徒が私たちを見て
「あいつらこの1年大変やな!」と言わせるほど、
徹底した厳しい先生でした。

 

東京大学卒でパナソニックにおられたときは営業最前線の本部長を務めておられ、
松下幸之助創業者から直接、仕事の支持を貰ったと先生からお聞きしました。

 

そんなバリバリのエリートの先生と
「グーたら代表の当時の私」では気が合うはずもなく、
1年間で何度となく「これでもか!」と言うくらいお叱りを受けました。

 

(今思えば自分でも当時の私はどうしようもなかったと思います(-_-;)

 

商学院を卒業後、実家に帰り、仕事に就くも両親と何度も喧嘩をし家出も4回しました。

 

最後の家出の時、これこそ運命のめぐりあわせなのか

 

 

なぜか鳥飼先生が私の目の前に現れ、私を救って頂きました。

 

あの時、梅田のガード下の屋台で先生が商学院の時とは違う目線で
こんこんと私に生き方について教えてくれました。

 

 

その後、先生との関係は商学院時代とは違い、
自分の恩師としてお付き合いをさせて頂いています。

 

コロナ前はたまに、先生のご自宅へも行かせて頂いていました。

 

ちなみに鳥飼先生は105年目を迎えたパナソニックの幹部の方々がいまだに、
相談にこられるとても有名な先生です。

 

お店での打ち合わせも終わり、すぐに先生に電話をしました。

 

先生にはもう数年も前から毎月、私のかわら版を送っており、
よくハガキやお電話でご感想をいただいています。

 

今回も息子が合唱部で頑張っている事、
そしてそのクラブ活動に関して、一番大事な事は、
最後までやり通すことを父親の私が説いていることについておほめ頂きました。

 

毎月、私のかわら版が楽しみだと仰って頂き、執筆にも力が入ります。

 

先生に最近の様子を伺ったところ、奥様がご病気になられ、
退院後、
ご自宅で先生が奥さんの介護をされていると
大変ショッキングなお話を聞きました。

 

先生は私に気丈に「中松君、これこそ老々介護の見本や!」と
話されていましたが

 

 

96歳の先生が奥さんを介護される姿を想像すると、
並大抵のご苦労ではない事が分かります。

 

その後、先生は私にこうお話されました。

 

「中松君、私自身もこの年まで頑張って生きてきた。
まさかこの年で大事な家内の面倒を見ることは夢にも思わなかった。

しかし、人生とはいつもそういうものであり、我々はそれをしっかりと受け止めて
生きていくことが使命であることが、今の私には分かる。

君もこの先、予測できない事が何度も起きたり、
落ち込むことも沢山あると思うが
しっかりと現実を受け止め、頑張りなさい」

 

その時、私には96歳の先生がしっかり現実を受け止められ、
立ち向かおうとする姿が電話越しに見え涙が出てきました。

 

自分自身が今悩んでいる事、
心が折れそうになっている事などちっぽけなもので

 

この時のこのタイミングでの先生からの電話は、
まるで私が落ち込んでいるのが
先生には見えているように思えました。

 

また、鳥飼先生は私の一生の先生で、いつになってもダメな生徒の自分を
導いてくださる方だとも思いました。

 

凄いタイミングでの先生からのお電話で、
私はまた頑張ろうという強い気持ちになれました。

 

鳥飼先生ありがとうございました。

 

最後までお読み頂きありがとうございました。

 

私の持論ですが、

「人は決して一人では生きていけない、
また、自分で生きているのではなく生かされているのである」

 

最後はちょっと生意気な事を言ってすみませんでした。💦(-_-;)